※注意。このページはhttp://www.parabox.or.jp/%7Etakashin/so2nd.htmのミラーページです。
スターオーシャン 2ndstory セリフ集
<エンディング集>
目指せ!全ED…現在83/84
単独エンディング | |||||
E01:クロード | E02:レナ | E03:セリーヌ | E04:ボーマン | E05:ディアス | E06:プリシス |
E07:アシュトン | E08:レオン | E09:オペラ | E10:エルネスト | E11:ノエル | E12:チサト |
特殊エンディング | ||
E13:セリーヌ+クリス | E14:アシュトン+エラノール | E15:オペラ単独 |
総合エンディング |
E84:全員集合 |
=単独エンディング=
クロード「地球…か…とうとう、帰ってこれたんだ…
みんなは元気でやってるかな…母さん!!
ウェスタ「それじゃあ、行ってくるわね。
レナ「ちょっと待って!
ウェスタ「何か用レナ?
レナ「何か用じゃないの! 昨日もおとといも行ったじゃない…
ウェスタ「でも、あそこにいると、なんだかすごく落ち着くのよね。ダメかしら…
レナ「ダメよ。いくら平気になったからって…だいたいそんなことじゃあね…
ウェスタ「行ってきまーす
レナ「あ、ちょっと…
なによ…なんでそんな神護の森が好きになっちゃったのかしら…
ウェスタ「ふう、あぶないわ。もうレナったらうるさいんだから…
さあ、早く神護の森に行きましょっ。
セリーヌ「ふう…どうやらハズレのようですわね。
まあ、こういった当たりハズレがあるからこそ、トレジャーハントは…おもしろいのですけど。
さてと、もう少しだけ奥に行ってみるとしましょうか。
もしかしたら…ものすごいお宝が眠っているのかもしれませんし。
キース「よう、ボーマン。
ボーマン「ああ、キースか。なんか久しぶりだな。
キース「なんだ? まるで何年も会わなかったような顔して。
ボーマン「いや…ちょっとな。
ところで、今日は何の用だ?
キース「あ、そうそう。あの本のことなんだが、だいたいの解釈が終わったので、報告に来てやったんだ。
ボーマン「あの本?
キース「おいおい、しっかりしてくてよ。
お前さんたちが、この前持ってきた古文書のことに決まってるだろ。
ボーマン「ああ、そうか。
キース「どうやら、あの本は古代人の神話みたいだな。
はるか昔に存在した、神々の楽園についての伝説が書いてあった。
ボーマン「楽園?
キース「そのとおりだ。ただ、破損がひどくて詳しくは判らないんだが。
ボーマン「その楽園…もしかして、ネーデって名前じゃないか?
キース「どうして知ってるんだ?
ボーマン「なんとなく、そう思っただけだよ…
ディアス「しばらく来てやれなくてすまなかった。いろいろあってな…
見てたかセシル? まさかこの俺が、宇宙を救うことになるなんてな…
何から話そうか… 久しぶりだからつもる話が多くてな…
グラフト「おいプリシス、そろそろお茶にするぞ。
プリシス「ん〜…そうだね、もう少しでキリがつくから、もうちょっと待ってよ。
グラフト「しかし…お前もぜんぜん変わってないな。
プリシス「ほえっ!?
グラフト「仮にも、宇宙を救うような旅をしてきたんだろ。
なんていうか、もう少し威厳とかが出てきてもいいんじゃないか?
プリシス「んなこと言ったって、しょうがないじゃん。
あたしだって、たかだか数ヶ月そこらの冒険で変わっちゃうほど、
主体性のない人生を送ってきたつもりじゃーないんだから。
そんなことより、お茶にしよっ、お茶に、ねっ。
グラフト「ふう…どんな冒険を送ってきたとしても、あいつはあいつのままだってことか…
アシュトン「あれから1年か…みんな、どうしているかな?
短い旅だったけど、たくさんの思い出ができたよ。
ギョロ「ギャフンフン。
アシュトン「そうだね、またいつか会えるよね、きっと…
フロリス「ご飯の時間ですよ。
レオン「うん、わかった。じゃあ、またあとでね。
男の子「うん
女の子「お昼すぎたらまた遊ぼうね
フロリス「何してたの?
レオン「かくれんぼとかおにごっことかをやってたんだよ。
フロリス「そう、よかったわね。
レオン「それじゃ、ボク先に帰ってるね。
マードック「レオンはずいぶんと明るくなったな。
フロリス「そうですね、前よりもずいぶんと笑うようになりましたよ。
マードック「どうやら私はレオンの育て方を間違っていたようだな。
フロリス「あのぐらいの年頃の子供は、遊んで汚れて、ケガをして、
そして元気に駆けまわっているのが1番なんですね。
アルフレッド「どうかなさいましたか、お嬢様?
オペラ「ちょっとね、昔のことを思い出していたのよ。
アルフレッド「お嬢様たちが宇宙を救ったという例の冒険のことですか?
オペラ「そうよ、もっとも、言っても信じてもらえないでしょうけどね。
アルフレッド「とんでもございません。
お嬢様が嘘偽りをおっしゃるような方でないことは、このアルフレッド重々承知しております。
オペラ「ありがとう、アルフレッド。
みんなは、今ごろどうしてるのかしら?
作業員「どうやら、この奥が祭壇みたいですね。
エルネスト「ああ、そうらしいな。
しかし、まさかこんな未知の惑星に、これほど大規模な祭壇があるとは思わなかった。
作業員「どうします? 1度帰って、調査に戻りますか?
エルネスト「冗談だろ? これだけのモノを目の前にしてそのまま戻れるかって。
何やってる、行くぞ!
作業員「はいっ、すぐに行きますっ!
エルネスト「おっと、そこの色の違う石はさわるなよ。
おそらく、なんらかのモノが作動するはずだからな。
ノエル「あの旅を終えてからもうずいぶん経つんだなあ…懐かしいな。
みんなはどうしてるかな?
犬「クーン、クゥーン。
ノエル「そうか、僕をなぐさめてくれるのか、ありがとな。
チサト「ふう…退屈。
みんはは元気でやってるのかな?
いけないいけない。 過去を懐かしんでてもしょうがないわね。
これからどうするかを考えないと。
=特殊エンディング=
セリーヌ「申し訳ないですけど、そこをどいてくださらない?
お手伝い「いけません、セリーヌさまに万が一貴方様の身に何かあったら、いかがなさると言うのです?
セリーヌ「心配ありませんわよ、そのようなドジは踏みませんもの。
お手伝い「いいえ、なりません。どうしてもと言うのなら、この私を殺してからにしてくださいませ!
セリーヌ「やれやれ、困りましたわね。
クリス「何騒いでいるんだ?
お手伝い「こ…これはクロウザー王さま。
クリス「どうした、何を騒いでる?
お手伝い「そ、それが…王妃さまが、冒険の旅に出たいとおっしゃって…
クリス「なんだ、そんなことか…
お手伝い「そんなこととは、どんなことです!?
クリス「セリーヌに手を出すような愚か者は、エクスペル広しと言えども、誰もいないと思うがな。
お前らもセリーヌの強さを知らぬわけではあるまいな?
お手伝い「しかし…
クリス「行っておいで。
ただし…お前には王妃としての務めもあるのだから、秋の収穫祭までには帰ってきてくれ。
セリーヌ「よろしいんですの?
クリス「お前にはこのクロス城では、狭すぎることくらいわかってたさ。
ただし、必ず無事に帰ってくるんだよ。
セリーヌ「わかりましたわ、ありがとう、クリス。
エンドNo14:アシュトン+エラノール(エラノールの家にて)
エラノール「あっ、アシュトンお兄ちゃん! わーい
アシュトン「久しぶりだね、エラノール。 どうだい、あれから体調が悪くなったりしないかい?
エラノール「うん、平気。 ぜーんぶアシュトンのお兄ちゃんのおかげだよ。
あっ、ゴメンね。ギョロとウルルンの2人もがんばってくれたんだよね。
ありがとね、2人とも。
それとお兄ちゃん、本当にありがとう。
アシュトン「信じていれば思いは必ず届くんだな。
エラノール、僕もがんばるから、君もせいいっぱい生きるんだ。
エラノール「うん、がんばる。
オペラ「エル…いったいどこに行ってしまったの?
ずっと待ってるのよ…
あなたの答えを…声を聞かせて…早く帰ってきてよ。もう、つらいの…
=カップルエンディング=
レナ「おはよう、クロード。もうアーリアでの生活には慣れた?
クロード「まあまあかな。まだときどき、地球にいた頃のクセが出たりはするけどね。
レナ「ねえ、本当に地球に帰らなくてよかったの? 後悔してるんじゃない?
クロード「後悔なんかしていないさ。だって、僕が自分の意思で決めたコトなんだから。
レナ「ねえクロード、今度はいつ帰ってこれるの?
クロード「そうだな…セクターβでの軍事演習だから、半年くらいかかるかな?
レナ「そうなんだ…気をつけてね。
クロード「ごめんな、いつもいつも1人にしてしまって。
レナ「ううん、いいのよ。だってそれがあなたの仕事なんですもの。
それにだいじょうぶよ。もう私は1人じゃないから。
クロード「えっ!?
レナ「もう、にぶいんだから。半年後にはお父さんになるっていうのに…
オペレーター「提督! もうすぐ惑星マデリートの周回軌道に到着します。
クロード「わかった。それじゃあ、惑星上をスキャンしてみてくれ。
オペレーター「了解!
レナ「今度の星は、どんなところなのかしらね?
クロード「さあ? それはわからないな。とりあえず、じゅうぶんな量の水があればいいんだけどね。
レナ「そうね。ここで調達することができなかったら、地球まで補給に戻らないといけないからね。
クロード「でもまあ、それならそれでいいんじゃないかな。
もう1年近くも、先進惑星には戻ってないんだから。
オペレーター「スキャン成功しました。
惑星のクラスはM、生命体は存在していますが、ヒューマノイドタイプの知的生命体は発見できません。
大気の成分はEクラスで、じゅうぶん呼吸可能です。
また、じゅうぶんな量の鉱物資源と水の存在を確認しました。
レナ「どうやら地球に帰るのは、まだまだ先になりそうね。
クロード「そうみたいだね。こうなったら宇宙の果てまで行ってみるとするか。
セリーヌ「どうも今回はハズレのようですわね。
クロード「あれだけ苦労して、お宝らしいお宝はナシか…
セリーヌ「仕方ありませんわよ、トレジャーハントというものは、いつもこうなんですから。
クロード「それにしたって、もう少しくらい…
セリーヌ「モンスターですの?
ちょうどよろしいですわ、ストレス解消させてもらいませんこと?
クロード「そうだな、ハデに暴れるとするか。
クロード「さすがにまだこの辺りには人を襲うモンスターがずいぶん残ってますね。
ボーマン「ああ、エル王国の復興は思っていたより手間取りそうだな。
クロード「でも、まあ…これでこの辺りのモンスターはだいたい退治したと思ったんですけどね。
ボーマン「しかし、お前さん。自分の星に帰らなくて本当によかったのか?
クロード「いいんですよ。ここには僕を必要としてくれる人がいる。
だからこのエクスペルに残ることにしたんですから。
ボーマン「そうか…
クロード「お〜いプリシス、お茶が入ったぞ〜っ。
プリシス「さんきゅ〜ちょっと待ってて、すぐ終わるから。うわ〜っ!
クロード「お、おい、プリシス…
プリシス「てへへ、またやっちゃった。
クロード「まったくもう、あんまり心配させないでくれよ。
プリシス「ゴメンね、クロード
クロード「しかし…まさか、たったの3年で地球の工学技術を、すべてマスターするとはね。
プリシスがいなければ、エクスペルの地球連邦入りにはあと100年はかかっただろうな。
プリシス「そ〜かなぁ、それはちょっとホメすぎじゃない?
クロード「そうでもないさ。
なんといってもプリシスが銀河系1の栄誉であるエクレシア工学論を受賞したことが大きかったよ。
プリシス「でも、それはあたし1人の力じゃないよ。
クロードがいろいろと手助けしてくれたから、取れたんじゃん。
クロード「そんなに大したことはしてないよ。
プリシス「そんなコトないよ。クロードがいたからこそ、あたしはがんばれたんだよ。
艦長「プリシス博士、クロード大佐。
あと1時間ほどでエクスペルに到着するから、下船の準備をしておきなさい。
クロード「そうですか、わかりました。
プリシス「エクスペルに帰るのも3年ぶりかぁ。
これからもよろしくね、エクスペル星調査大使クロード・C・ケニー大佐。
クロード「こちらこそよろしく、プリシス・F・ノイマン博士。
アシュトン「ねえクロード、本当にこんなところにあるのかな?
クロード「さあ? でも、とりあえず行ってみるしかないだろう?
アシュトン「でも、もう1年近く探してるんだよ。
これだけ探しても見つからないんだから、きっともうダメなんだよ。
クロード「なに弱気になってるんだよ。
1年間探して見つからなかったら2年…それでも見つからなかったら3年探せばいいだろう。
なんなら5年かかったって、10年かかったってかまわないさ。
だいじょうぶだよ。きっとどこかにアシュトンの呪いを解く方法があるって。
ギョロたちも一緒に助かる方法がね。
アシュトン「うん…そうだね。
クロード「さあ、行くよ。
クロード「何をしてるんだ、レオン?
レオン「ちょっとね、考え事をしていたんだ。
クロード「考え事?
レオン「うん。あの冒険のことを思い出していたんだ。
クロード「そうか…あの時は、ずいぶんといろんなコトがあったもんな。
レオン「そうだね、本当に。
クロード「なあ、そろそろエクスペルに帰らないか?
レオン「どうしたの、いきなり?
クロード「いや…エクスペルの暮らしが懐かしくなったんじゃないかって思ってさ。
レオン「そんなんじゃないよ。
そりゃあ、ときどきは寂しくなったりもするけど、まだボクは、帰ろうとは思わないよ。
だってボクには、まだまだ知りたいコトがいっぱいあるんだからさ。
オペラ「どうしたのクロード?
クロード「少し考え事をしてたんだ。
オペラ「あのときの冒険のこと?
あれからずいぶんと経ったけど、みんな元気でやっているかしら?
ねえ、今度みんなで会いに行ってみない?
クロード「そうだな、そうしようか。
オペラ「でも…久しぶりに宇宙から戻ってきたんだから、今日くらいは私の相手をしてもらいますからね。
オペラ「どうしたのクロード?
クロード「少し考え事していたんだ。
オペラ「あのときの冒険のこと?
そうね、みんな元気でやってるかしら…
ねえ、今度みんなに会いに行ってみない?
クロード「そうだな、そうしようか。
オペラ「ねえ、クロード、これから仮装パーティに出席してみない?
クロード「かんべんしてくれよ。どうも、正装ってやつは苦手なんだ。
オペラ「ダメよ、テトラジェネスの名門、ベクトラ家の時期当主として、それなりの格好はしてもらわないと。
オペレーター「提督、もうすぐ惑星マデリートの起動周囲に到着します!
クロード「よし、わかった。すぐに惑星上をスキャンしてみてくれ。
オペレーター「了解!
Mクラスの惑星です。生命体は存在していますが、ヒューマノイドタイプの生命体は存在していません。
まだ、大気のタイプはEタイプで呼吸可能です。
充分な量の鉱物資源と水の存在を確認しました。
エルネスト「他になにか変わったところは?
オペレーター「とくに何も、少なくとも、人工建遺物の類は存在しないもようです。
エルネスト「そうか…
クロード「よし、スキャンしたデータは、宇宙地図に追加しておいてくれ。
異常なしということでいいだろう。
士官「クロード艦長、これで今回の任務は終了ですね。
クロード「そうだな。
セクターλにおける、未開惑星調査の任務はこれで終了だ。
これより本艦は、地球にむけてのワープ航行に移る。
クロード「動物の研究ですか? 相変わらずせいが出ますね。
ノエル「やあ、クロードさんですか。
クロード「でも、野生動物とこんなに親しくなってもだいじょうぶなんですか?
こういうのって本当はマズイんでしょう?
ノエル「そうですね、本当はいけないことなんですけどね。
でも、親を亡くしたこの子たちを、どうも放っておくことができなかったんですよ。
それにこの子たちも、僕のことを慕ってくれてるようですし…
クロード「ノエルさんっ!?
ノエル「ははは、平気ですよ。これがこの子たちの愛情表現なんですから。
クロード「でも…血が出てますよ。
ノエル「へっ…
ノエル「あいたたたっ!! 怒ってる、本気で怒ってますよ〜っ!
クロード「ノエルさん、だいじょうぶですか!?
ノエル「はっ、早く! 早く追っ払ってください〜っ!
チサト「次はセクターδの衛星、ヴォルデックスの調査ね。
クロード「大気のタイプはF、ヘリウム濃度は多少濃いが呼吸は可能だ。
ヒューマノイドタイプの知的生物は確認されていないけど、存在の可能性がないわけじゃない。
チサト「それじゃあ、さっそく調査に向かいましょうよ。
クロード「よし、これより本艦はワープ航法に移る。隊員、対ショック用意!
チサト「まだまだ宇宙には、誰も知らない未知の世界が広がってるわ。
まだ見ぬ彼方へLet's go!
チサト「もうそろそろね。
パンドル宙域ではレゾニア軍との戦闘が行われているんでしょ?
クロード「ああ、大した意味のない遭遇戦にすぎないけど、
危機に陥っている友軍を見捨てるわけにもいかない。
チサト「なんで戦争なんてやるのかしら。争いは何も生み出さないのに。
クロード「地球連邦にもレゾニアにも、お互いに立建がある。
理想どおりにいかないことくらい、わかってるだろう?
チサト「それはそうだけど…
クロード「夢のようなコト言ってても仕方がないよな。
僕にできることは、連邦の人々を守って戦うだけさ。
チサト「…私はそんな夢物語を追いかけるために戦場に来たのよ。
みんなに戦争の悲惨さを訴えて、このバカげた争いを終わらせるためのね。
クロード「むこうは、報道カメラマンだからって見逃してはくれないぞ。
ヘタしれば死んでしまう可能性だってある…
チサト「このくらいで、この私が引き下がるわけがないでしょう。
私は仕事に命をかけてるんだからね。
クロード「そうだったね。がんばって、早く争いのない世界にしてくれよ。
チサト「まかせといて。
セリーヌ「…といわけで、悪いとは思うんだけど、わたくしの研究に付き合ってくだらさないかしら?
レナ「それはかまいませんけど…でも、無理だと思いますよ。
新しく癒しの紋章を創ろうだなんて…
セリーヌ「そんなコトはありませんわよ。
紋章術がネーデ人の力を伝えたものである以上、癒しの力が使えないハズがありませんわ。
レナ「でも、私にだって詳しい理由はわからないのに…
セリーヌ「だから、研究をするんですのよ。
もしも、研究が成功すれば、すばらしいコトになりますわよ。
レナ「そうですね、癒しの力をみんなが使えるようになれば、
たくさんの命が救われるようになりますからね。
セリーヌ「そうして、わたくしたち2人の名前は、永く永く語り継がれるようになるんですのよ。
癒しの紋章術を完成させた、美しくも偉大な紋章術師としてね。
ボーマン「どうだ、勉強ははかどっているか?
レナ「あっ、ボーマンさん。
ボーマン「声をかけるまで気づかないなんて、ずいぶんと熱中していたんだな。
レナ「ええ、見る本、見る本、知らないことがいっぱい書いてあって、
読んでてすっごくおもしろいんです。だからつい…
ボーマン「ははは…俺のにらんだとおりだな。
レナには学者になれる才能がある。
楽しんで勉強できるってことは、学者になるために一番重要な素質だからな。
レナ「そんな立派なものじゃありませんよ。
ボーマン「いや、レナならとびっきりの大学者になれるさ。
なんなら、俺が保証してやってもいいぞ。
ディアス「しばらく来てやれなくて、すまなかったな…
レナ「おじさん、おばさん、そしてセシル、本当に久しぶりね。
ディアス「そろそろ行くか…
レナ「そうね、急がないと日が暮れる前に町に着けなくなっちゃうわね。
ディアス「1ヶ月後、また来る…
レナ「ねえセシル、私たちのこと、喜んでくれるわよね…
レナ「おはようディアス。 どう、アーリアでの新しい生活は?
ディアス「最悪だな、平和過ぎて、腕がにぶる。
なにより、ガキどもがやかましすぎる…
アイツらはモンスターどもに何倍もタチが悪い。
女の子「ディアスのお兄ちゃん、あ〜そ〜ぼっ♪
ケティル「はやく〜、昨日約束しただろ〜
ディアス「わかったわかった、すぐに行くから、少し待ってろ。
女の子「ねえ、レナのお姉ちゃんも一緒に遊ぶの?
レナ「そうね、そうしようかな? さすがにディアス1人じゃ大変だし。
レナ「人を呼び出しておいて遅れるなんて、プリシスらしいわね。
プリシス「やっほ〜い、レナ、待った〜っ!?
レナ「そりゃ待ったわよ。プリシスったら、3時間も遅刻してくるんだもの。
プリシス「てへへ、ゴメン。
レナ「それで…いったい今日は、なんの用なの?
プリシス「え〜っとねえ、レナといっしょに、ナンパってのをやってみようと思ったんだ。
レナ「ナンパぁ!?
プリシス「そうそう。
あたし1人でやってもよかったんだけど、2人のほうが、ナンパが成功しやすいって聞いたからさ。
レナ「ちょ、ちょっと、ナンパってことは…男の人に声かけるの?
だ、だっ…ダメよ、そんなこと、絶対にダメっ!
プリシス「え〜っ、なんで!?
お茶飲んで話して、楽しく遊ぶだけっしょ?
レナ「そ…そういう問題じゃないでしょ。
プリシス「そんなにややこしく考えなくても、別にいいじゃん。
とりあえずやってみよ〜よ。
おーいっ、そこの男の子ーっ!
レナ「ちょっと…プリシスっ!
男の子「わーい、アシュトンのお兄ちゃんだー
アシュトン「お、おい、こらっ何してるんだ?
女の子「ウルルンちゃん、かーわいい
ウルルン「ギュギャギャ〜
男の子「何言ってるんだよ〜ギョロのほうがかっこいいもんね〜
ギョロ「ギャッフーン
アシュトン「ち、ちょっとまった、タンマタンマ…
レナ「やめなさいあなたたち、ギョロやウルルンをいじめたらだめじゃないの!
女の子「いじめてなんか、いないもん。
男の子「そうだよ、遊んでただけだよ。
レナ「アシュトンが困ってるでしょ、やめなさい、ねっ。
女の子「はーい
男の子「ちぇっ、なんだよー レナお姉ちゃんはいつもアシュトンお兄ちゃんのコトばっかり。
レナ「こ、こらっ!
男の子「わーい、レナお姉ちゃんが怒った〜
アシュトン「はは…助かったよ。
レナ「だいじょうぶだった? ごめんね。
アシュトン「いや、いいんだよ。
あの子たちは僕のことを普通の人と同じように見てくれているってコトだからね。
レナにアーリアの村にこないかって誘われたときは正直、不安だったんだよ。
こんな僕が、みんなとうまく暮らしていけるかとどうか。
でも、この村の人はみんな僕のコトを特別扱いしないでくれる。本当に来てよかったよ。
レナ「ねえ、オペラさん。エクスペルやネーデの事件は本当にあったコトなんですよね?
オペラ「どうしたの、いきなり?
レナ「今になって考えると、あの冒険の戦いは、まるで夢の中の出来事のように思えてくるんですよ。
オペラ「たしかにね、あれからずいぶんと時も経ったし…
でも、あの冒険が終わったとき、
あなたが私と一緒にテトラジェネスに行きたいって言ったのには本当に驚いたわよ。
レナ「すみません、あの頃は、それがどんなに迷惑な頼みだったなんてわからなくて…
オペラ「そんなコトはどうでもよかったんだけどね。
レナが来ることは、むしろ大歓迎だし。
ただ…私と一緒に来るってコトは、エクスペルを捨てるってコトでしょ。
レナが後悔するんじゃないかと、不安だったわ。
レナ「ぜんぜん寂しくない、なんて言ったらウソになりますけど、後悔なんてしてません。
オペラさんと一緒に来たからこそ、いろいろと不思議なことを見ることができたし…
たくさんのおもしろいことを知ることができたんですから。
レナ「ねえエルネストさん、エルネストさんは本当は旅が恋しいんじゃないんですか?
エルネスト「どうしたんだ、やぶから棒に?
レナ「だってエルネストさんは、こんな平和な村に満足ができる人じゃないでしょう?
私、知ってるんです。エルネストさんが、ときどき寂しそうな顔で空を見上げていることを…
私だったらだいじょうぶですから。
この村でエルネストさんが帰ってくるのを、ずっと待ってます。
エルネスト「ありがとう、レナ。けどオレは、村から出て行くつもりはないよ。
確かに、この村での生活は退屈かもしれない。
だがこの村には、あらゆる古代の秘法も色あせる、すばらしい宝が眠っているんだからな。
レナという宝がな。
レナ「やっぱりココだったんですか。
ノエル「やあレナさん、なにか用ですか?
レナ「『なにか用ですか?』じゃないでしょう。
今日は一緒にクロスまで買い物に行く約束してたじゃないですか。
ノエル「あっ、そういえばそうでしたね。
レナ「どうせ、そんなことだと思って、クロスに行く準備は私のほうで終わらせてあります。
ノエル「ははは…すみません。
レナ「まったくもう!
動物のことばっかりじゃなくて、もう少し私のことも気にかけてくださいよ。
チサト「…で、ネーデ歴37億14年に、あなたたちの力によって十賢者たちを退治。
同時にエナジーネーデの長い歴史に終止符が打たれたのよ。
レナ「終止符が…打たれた…と
ふう、やっと完成しましたね。
チサト「そうね、完成させるまでひーふーみー…結構かかったわね。
レナ「すみません、本当に長い間つき合わせてしまって。
チサト「別にいいわよ、暇だったし。
でも、なんでネーデの歴史なんか記録しておこうと思ったの?
ネーデがなくなった今、そんなもの、なんの意味も持たないでしょうに。
レナ「いいんですよ、誰も見てくれなくても。
ただ、ネーデの人たちが生きていたことの証を、なんからの形で残しておいてあげたかったんです。
ネーデの存在がムダでなかったコトの証明に。
ボーマン「ふむ、だいぶよくなってるな。これなら来週には包帯が取れるだろう。
セリーヌ「ボーマン、がんばってますわね。
ボーマン「よう、セリーヌ。
そうそう、ここから西に半日ほど行った洞窟に、モンスターが棲みついたんだと。
セリーヌ「でしたら、さっさと行って、退治してきませんこと?
ボーマン「そうだな、そのほうがいいだろう。
セリーヌ「さすがにこのあたりは、人を襲うモンスターが残っているようですわね。
ボーマン「おかげでエル大陸の復興は、思って退場に長引きそうだ。
セリーヌ「あらあら、もしかして奥さんの待つリンガが恋しくなりましたの?
ボーマン「どうだかな? そんなことよりも、さっさと行くぞ。
セリーヌ「それでは、行くとしましょうか。
ディアス「いつまで付いてくる気だ?
セリーヌ「さあ、いつまでかしらね?
しいて言うなら、あなたが振り向いてくれるまででしょうね。
ディアス「勝手にしろ…
セリーヌ「ええ、勝手にさせていただきますわ。
男A「ねえ、彼女ヒマ? ヒマだったら、俺たちを遊ばない?
セリーヌ「あらあら、もしかしてそれでナンパのつもりですの?
残念ですけど、間に合ってますのよ。
男B「君ってカワイイね、なんだったらお茶だけでもいいんだけどさぁ。
プリシス「ほえっ、あたし!?
男A「そうそう、俺たちと一緒にぱーっと盛り上がろうぜ。
プリシス「え〜っ、でもさあ、セリーヌもいっしょでいいの?
男A「なに、友達も一緒なの? ラッキー!
俺たちも2人だし、ちょうどいいじゃん。
男B「で、その友達ってのはどこにいるんだい? 君みたいにカワイイの?
プリシス「何言ってんの? さっきからそこにいるじゃん。
男A「ゲッ、もしかして、このオバンのこと?
男B「えーっ! なんでこんな年増と…
セリーヌ「さっきから、本当にやかましいわね!
さっさとどこか行かないと頭をかち割りますわよ!
まったく! 最近の男たちは、見る目がありませんわね。
なんでプリシスばっかり…
セリーヌ「ねえアシュトン、先ほどの服とどちらが似合うと思います?
アシュトン「どっちでもいいと思うよ。
セリーヌ「なんですの、その返事! わたくしの服なんてどうでもいいというんですの!?
アシュトン「いや、そんなつもりじゃ…
セリーヌ「だったら、どういうつもりなんですの!?
アシュトン「えっと、その…なんていうか…どちらもすごく似合ってるから。
選べないっていうか…その…
セリーヌ「あら、そう。でしたら両方買うのがいちばんですわね。
アシュトン「えっ!?
セリーヌ「よろしいですわね、アシュトン♪
アシュトン「あ…う…トホホ…
レオン「お帰りなさい、それで新しく刻んだ呪紋の調子はどうだった?
セリーヌ「いい感じですわね。ただ…少しばかり呪紋の詠唱が長いような気がしますわ。
レオン「ふ〜ん、そうかあ。まだまだ改良の余地があるのかなぁ…
セリーヌ「あ、そうそう。そういえばちょっとしたお土産がありますの。
これなんですけど、どうも古代文字で書かれてるみたいですの。
レオン「へえ、なんの本だろう。それじゃあ、さっそく解読してみるよ。
セリーヌ「お願いしますわね。もしかしたらすごい大発見かもしれないんですから。
オペラ「お久しぶりね。
セリーヌ「そうですわね、本当によく来てくれましたわ。
オペラ「最近、近くによる用事があったからね。
ちょっと、あなたの顔でも見ようかなって思ったのよ。
で、どうなの? それから、いい人とか見つけたの?
セリーヌ「な、なによ…いきなり…そういうオペラこそ、どうなんですの?
オペラ「はは…はははは…
セリーヌ「はは…はははは…
オペラ「はあ…
セリーヌ「はあ…
セリーヌ「どうやら、この奥が遺跡みたいですわね。
エルネスト「そうみたいだな。
しかし、まだかこんな未開の惑星にあれほど大規模な遺跡があるとは思わなかったな。
セリーヌ「それで、どうするんですの?
とりあえず、いったん帰って報告しますの?
エルネスト「おいおい、何言ってるんだよ。ここまで来て、手ぶらで帰れるわけがないだろう?
セリーヌ「やれやれ、考古学者なんてたいそうなことをやってますけど、
やっているコトはトレジャーハンターと大差ありませんわね。
エンドNo48:セリーヌ+エルネストA(セリーヌの部屋にて)
セリーヌ「わたくしの想いは、きっと届かないんでしょうね。
いつかまた、あなたに会えるときが来るのかしら…?
いいえ、いつか、きっと…
エルネスト「会えるさ、想いつづけていれば、いつか必ず…
セリーヌ「うそ…ゆめ…夢じゃないですわよね…
エルネスト「残念ながら夢じゃないさ。オレは今、お前の前にこうして立ってる。
セリーヌ「どうしてあなたが、ここにいるんですの?
自分の星に帰ったハズじゃ…
エルネスト「お前の呼びかけが、オレに届いたんだよ。
セリーヌ「バカ…
エルネスト「ははは…冗談だよ。
遅くなって、すまなかったな。
セリーヌ「そんなコトはどうでもいいんですのよ。
あなたが今、わたくしの前にいてくれる。ただそれだけで、わたくしは…
セリーヌ「やっぱりここにいたんですのね。
ノエル「やあ、セリーヌさんですか。
セリーヌ「『セリーヌさんですか』じゃないですわよ!
今日はわたくしとのデートの日の約束じゃありませんでした?
ノエル「あっ! そういやそうでしたっけ。
セリーヌ「待ち合わせの時間になっても、ぜんぜん来ないんですもの。
こんなコトだろうと思いましたわ…
ノエル「はは…すみませんセリーヌさん。
セリーヌ「まったくもう、動物のコトばかりでなく、
もう少しわたくしのコトにも気にかけてもらいたいものですわね。
チサト「あまりめぼしいものはないわね。見つかったものといえば役に立たない紙くずだけ…
セリーヌ「まあ…たまにはこんなコトもありますわよ。
チサト「でも、あれだけ苦労したのよ。
もう少しくらいあっても、バチは当たらないと思わない?
セリーヌ「確かにそうですわね。
でも、こういった当たりハズレがあるからこそ、トレジャーハントはオモシロいんですのよ。
さあ、もう少しだけ奥に行ってきませんこと?
次こそは、すごいお宝が眠ってるかもしれませんわよ。
ディアス「いいのか、リンガに帰らなくて?
ボーマン「ああ、十賢者たちを倒したとはいえ、まだまだ多くのモンスターが残っている。
そいつらを退治するまで、騒ぎが終わったとはいえないだろう。
だから、もうしばらく旅を続けてみようかなと思っているんだ。
ディアス「なるのどな…それで、行くあてはあるのか?
ボーマン「とりあえず、エル大陸に渡ってみようかと思っている。
あそこの復興には、人手が必要だからな。
ディアス「そうか…
ボーマン「そんなことより、お前さんのほうこそ、どうするつもりなんだ?
ディアス「今まで通り適当に旅を続けるさ…
ボーマン「だったらお前も得る大陸に渡ってみないか?
あそこにはまだまだモンスターも残っているし、お前のような男が必要なハズだ。
ディアス「そうだな、それもいいかもしれんな…
ボーマン「よし、決まりだ! それじゃあ行くとするか。
アシュトン「ふう、さすがにまだ、この辺りには人を襲うモンスターがずいぶん残ってますね。
ボーマン「ああ、エル大陸の復興には思っていたより手間取りそうさな。
アシュトン「でもまあ…これでこの辺りのモンスターはだいたい退治したと思ったんだけどね。
ボーマン「すまんな、アシュトン。お前さんまで、こんなことに付き合わせてしまって。
アシュトン「何言ってるんですか、水臭いですよ。
それに、エル王国には、僕を必要としてくれる人たちがいる。
それだけで、今の僕には十分なんですから。
ボーマン「そうか…
レオン「ねえ、ラクールの研究所に戻ってくる気はないの?
王様だってボーマンさんが帰ってくるなら、もう1度薬学部門を復活させてもいいって言ってるんだよ。
ボーマン「悪いな…いくらお前の頼みでも、それだけはな。
レオン「なんで!? ラクールの王立研究所っていったら、世界中の学者のあこがれなんだよ。
ボーマン「研究所の中に引きこもって研究を続けるのが悪いとは言わないよ。
だがな、そんなことばかりしてると肝心なことを忘れちまうんだよ。
俺は結果を出すだけの研究じゃなくて、
自分のすぐそばにいるみんなの笑顔を守るための研究をしたかったんだ。
レオン「もういいよ! ボーマンさんのバーカっ!!
ボーマン「やれやれ…
ニーネ「あれ、レオンはどうしたの?
ボーマン「ああ…あいつもつらいんだろうな。
今のレオンの能力についてこれるやつなんて、世界中旅したっていやしない。
天才ゆえの孤独ってやつだろうな。
ニーネ「まあ…
ボーマン「でも、あいつも、いつまでも子供じゃない。
自分の問題は自分で解決するだろうさ。
ボーマン「ふむ、だいぶよくなってるな。これなら来週には包帯が取れるだろう。
オペラ「ボーマン、がんばってる?
西の方角にあったモンスターの巣だけど、だいたい倒してきたわよ。
ボーマン「悪いな、オペラ。
俺も行こうと思ったんだが、忙しくて手が放せなくてな。
オペラ「別にいいわよ。あの程度のヤツラだったら、私1人で十分ことが足りるわ。
ボーマン「しかしお前さん、自分の星に帰らなくて本当によかったのか?
オペラ「乗りかかった船だもの。
ここまできたら最後までやり遂げておかないと、寝覚めが悪いわ。
ボーマン「だが、エル大陸の復興は、思ってたよりも手間取りそうだぞ。
オペラ「何言ってるのよ、1ヶ月だろうが、1年だろうが、ここまできたらそんなに大差ないわよ。
最後まで付き合ってあげるわ。
ボーマン「ありがとうな。
オペラ「あら、めずらしい、お礼なんて。
ボーマン「しかし、本当に久しぶりだな。
エルネスト「そうだな、あれからもう3年になるか…
ボーマン「もう少しマメに顔を見せに来てもいいだろうに。
こちらから、お前を訪れることはできないんだぞ。
エルネスト「ははは…すまん、すまん。大学のほうがいろいろと忙しくてね。
ボーマン「なんだよ? また、オペラみたいな美人の教え子に追われてるようなことになったのか?
エルネスト「ああ、それもある…
ボーマン「おいおい、本当かよ…
エルネスト「実はあのオペラに、妹がいるんだが知ってるか?
ボーマン「いや、初耳だが。
エルネスト「オパールという名前の妹がいるんだよ。
それがまた、思い込みの強さといい行動力といい、オペラにそっくりなんだ。
オパール「あ〜っ、エルネスト先生、見つけましたぁ!!
エルネスト「オ、オパールっ!?
オパール「オパールに黙っていっちゃうなんてヒドイですぅ。
先生を探すの、すっごい苦労したんですよぉ。
エルネスト「…なんでオレがここにいるってわかったんだ?
オパール「オペラ姉ちゃんに聞いたら、きっとこの星にいるって教えてくれたんですよぉ。
だから、お姉ちゃんの船を借りて、急いできたんですぅ。
エルネスト「そうか、そういうことか…
オパール「でも、でもぉ、先生が見つかってホントによかったぁ。
着陸のときにちょーっとぶつけただけなのに、宇宙船がぜーんぜん動かなくなっちゃったんですよぉ。
先生が見つからなかったら、どーしよーかと思いましたぁ。
ホントに、ホントーにちょこっとしかぶつけてないのにぃ。
ボーマン「こりゃまた、パワフルな姉妹なことで…
エルネスト「いいかげん、カンベンしてほしいよ、本当に…
青年「あたた…ちょっと、転んで骨が折れたみたいなんですよ。
ノエル「そうですか、それは大変ですねえ、わかりました。
青年「あ…動く、治ったぁ!?
老婆「どうやら、カゼひいてしまったみたいなんですけどねぇ…
ノエル「あらら…それはいけませんねぇ、それでは…
老婆「体が軽い…ありがたや、ありがたや。
ニーネ「あら、相変わらず繁盛してるわね。
ボーマン「繁盛してるのはいいんだけど、このままじゃ俺のやることがなくなっちまうよ。
チサト「はい、『クラリセージ』に『ディルウィップ』、それと『アルテミスリーフ』と『アセラス』ね。
それぞれ、10個づつ買ってきたわよ。
ボーマン「あ…ああ、すまんな。
チサト「それじゃあ、次は『メトークス』を拾いに、ラスガス山脈まで行ってくるわね。
1ヶ月もしたら帰ってくると思うから、じゃあね〜っ♪
ボーマン「おい? ちょっと待てっ!
行っちまった…ここからラスガスまでいったいどのくらいあると思ってるんだ?
ニーネ「新しく雇ったあの人、すごい熱心に働いてくれるわね。
お給料もふんぱつしてあげなきゃ。
ボーマン「熱心なんてもんじゃない。ある意味、病気だよ、あれは…
プリシス「なにしてんの、2人して? 魔物みたいにだまっちゃって。
グラフト「間が…もたん…
アシュトン「悪いことは言わないから、おとなしく捕まりなよ。少しは罪が軽くなると思うよ。
ディアス「人質はすでに助け出した。もう、お前らには何も残ってはいまい…
山賊「う、うるせい!
アシュトン「さすがディアス! 相変わらず、力強い剣劇だね。
ディアス「お前こそな。俺よりも早く剣を振れるやつなど、そうはいない。
アシュトン「でもさあ。
ソーサリーブローブの騒ぎは収まったっていうのに、争い事はぜんぜんなくならないね。
ディアス「仕方ない、それが現実だからな。もっとも…だからこそ、仕事に困らなくてすむ。
アシュトン「たしかにね。
さて…この子を連れて帰れば、今回の依頼は終了か。
ディアス「お前が連れて帰れ。人質を助け出したのは、お前の手柄だ。
アシュトン「相変わらずだな、ディアスは…まあいいさ、またいつか会おうね。
ディアス「そのときは敵同士かもな…
アシュトン「やれやれ。ディアスとは戦いたくないな。そう思うだろ、2人とも?
ギョロ「ギャン。
ウルルン「ギャフフン。
ディアス「敵か…
オペラ「囲まれたわね。
ディアス「さがってろ、足手まといになる。
オペラ「冗談でしょ、この私があなたの背中ぐらいは守れるってコト証明してあげるわ。
ディアス「それで…今回は何の用だ?
エルネスト「この前、とある星に未知の文明の遺産が眠っているのを発見したんだ。
ところが、その星には凶暴な野生動物が多く棲息していてな…
ディアス「早い話、腕の立つ護衛が必要ということか。
エルネスト「ああ、まあそういうことだ。
ディアス「わかった。
エルネスト「すまんな。
お前以外の人間を雇っても、足手まといになるだけなんでな。
ディアス「気にすることはない。俺はただ、依頼された仕事を受けただけだ。
ディアス「そろそろ次の町に行くぞ。
おい、起きろ!
ノエル「わっ、わわわわわ! な、なにが起きたんですか?
ディアス「もう朝だ、行くぞ。
ノエル「ふわぁ…わかりましたぁ…
ディアス「まったく、毎日毎日よくそんなに寝れるな…1日の半分は寝てるぞ。
ノエル「そんなこと言っても、眠いんですからしょうがないでしょう、ムニャムニャ…
ディアス「お前と旅をするようになってから、旅の速度が半分以下に落ちたんだぞ。
言ってるそばから寝るなっ!
ノエル「わっ、わわわわわ。
ふにゃ〜、わかりましたぁ、今起きますからぁ。
ディアス「お前…本当は猫なんじゃないのか?
ノエル「え〜っ、いくらなんでも、それはひどいですよぉ!?
ディアス「俺には、とうとしか思えん。
ディアス「しばらく来てやれなくて、すまなかったな…
チサト「はじめまして、チサト・マディソンともうします。
ふつつか者ですが、よろしくお願いしますね。
義父さん、義母さん…それからセシルちゃん。
お兄ちゃんのことは、この私にまかせてちょうだいね。
ディアス「ふん!
チサト「あらら…ディアスったら、ガラにでもなくテレちゃってます。
ディアス「そろそろ行くぞ!
チサト「あ〜っ、待ってよぉ!
ディアス「はやくしろ。また1ヶ月後に来る…
プリシス「なんで逃げるんだよぉ、今度こそぜ〜ったいにだいじょうぶだってば。
アシュトン「だって…確か前に失敗したときにも、そんなコト言ってただろ?
プリシス「あの時はあの時、今度の方法ならばっちり、はっきり、くっきり、絶対に成功するってば。
アシュトン「そ…そこまでして僕を元に戻さなくてもいいだろ?
それに、ギョロやウルルンのコトを嫌いじゃないって言ってたじゃんか。
プリシス「む〜! そりゃ嫌いじゃないよ。
でもギョロたちが一緒だと、なにかと不便なこともあるじゃん。
アシュトン「不便なことって?
プリシス「う〜っ、なんでもないの!
とにかく、ギョロたちが無事なままアシュトンと分かれるコトができれば、
ぜんぜん問題ナシのオッケ〜なんでしょ。
アシュトン「そりゃそうだけど…痛いのはちょっとな〜
プリシス「そのくらいガマンするっ! あっ!!
あ、あいたたた…
アシュトン「だいじょうぶかいプリシス? 怪我はないか?
プリシス「ん…平気。
アシュトン「よかった無事で。プリシスに何かあったら僕は…
ギョロ「ギャフフン!
プリシス「あ〜もう! いい、ギョロ、こういうときには気を利かせて目をつぶってるもんなの!
プリシス「よ〜し、これで完成だねっ。
レオン「理論上だけどさ、実験してみないとさすがになんとも言えないよ。
プリシス「だ〜いじょうぶだってば。
あたしたちが造った機械なんだよ、失敗するなんてするわけないじゃん。
レオン「でも、紋章力と機械の力の合成だなんて、何が起こるかわからないだろ?
プリシス「む〜っ、心配性だなあレオンは。
レオン「プリシスのほうが能天気すぎるんだよ。
プリシス「ほえっ?
レオン「ええっ!?
プリシス「ふえいっ!? わたっわたたたた…
レオン「うわぁぁっ!
オペラ「ねえプリシス、私と一緒にテトラジェネスに来て、後悔してない?
プリシス「どしたの、いきなり?
オペラ「あなたが頼むから、連れてきちゃったけど、
ときどき、本当の良かったかなって思うときがあるのよ。
だって、私と一緒に来るっていうことは、エクスペルを捨てるってことでしょ?
プリシス「そんなこと、オペラが気にする必要なんかないよ。
だって、あたしが行くって決めたんだから、たとえ後悔したって全部自分の責任じゃん。
オペラ「でも、私のせいで、あなたのお父さんに寂しい思いをさせているかと思うとね。
プリシス「だいじょうぶ。子供はいつか、親のところを旅だっていくものだって。
ウチの親父も言ってたしさ。
ただそれが、ちょっと遠くに巣立っていったってだけなんだから。
プリシス「じゃ親父、あたし、ちょっくらデータしてくるから。
グラフト「ん!? ああ、わかった。そんで、どこに行くつもりなんだ?
プリシス「んっとねえ、今日はテトラジェネスまで行ってくるね。
グラフト「テトラジェネス? 聞いたことがないな、遠いのか?
プリシス「だいじょうぶ、夜になったらこっからでも見えるからさ。
そんじゃあ、行ってくんね。
エルネスト「そろそろ行くぞ。
プリシス「あーっ、ゴメンゴメン、そんじゃあ早く行こっ。
グラフト「夜になったら見えるって、どういうことだ?
ノエル「いい日差しですね。
プリシス「ぽかぽかしてて、気持ちいいよね。
ノエル「ほんとうに…なんだか眠くなってきましたね。
プリシス「あっちで、ねよっと。
ノエル「あ、待ってくださいよ。
チサト「おじゃましま〜すっ!
プリシスっ、大ニュース、大ニュースっ!
クロス大陸の西の砂漠に、謎の物体が落下したんですって!
プリシス「んでんで、どこに行くんだっけ。
チサト「ラスガス山脈の西にある砂漠よ。急がないと先を越されちゃうわ。
おじゃましました〜っ!
プリシス「あ〜っ、待ってってばぁ。
ほんじゃあ、ちょっとクロス大陸のほうまで行ってくんね。
1ヶ月くらいで戻ると思うから、心配しないで。
グラフト「あいつに友達ができたのはいいんだが…えらく騒がしくなったなあ。
アシュトン「なあレオン、本当にこんなところに行くとギョロたちを祓い落とす方法があるのかい?
レオン「なんだよぉ!
それじゃあ、せっかくボクが集めた情報が間違ってるっていうの!?
アシュトン「いや、そうは言ってないけど…
レオン「間違いないよ。この奥の宝珠の力を使えば、
アシュトンお兄ちゃんと双龍のどちらを傷つけることもなく、祓落できるんだよ。
アシュトン「でも、本当にそんなことができるのかな?
どうも信じられないよ。
レオン「この洞窟を調べるのに丸1年もかかったんだよ。
そんなにボクのことが信じられないの?
アシュトン「そ、そんなわけじゃないけど…
レオン「とにかく、行ってみようよ。宝珠を見つけたらハッキリするってば。
アシュトン「いい天気ですね。
ノエル「そうですねえ、こんなに暖かいと、なんだか眠くなってきます。
アシュトン「ああ、そうだ。
そういえばノエルさん、今月の生活費はどうしましょう?
お金はほんんどないんですよね…
ノエル「う〜ん、そのことについては、とりあえず後で考えませんか?
僕はもう眠たくて…
アシュトン「そうですね、昼寝の後にでもしましょうか…
まあ、そのうちなんとかなりますから。
あっちに日が当たってて、寝るにはちょうどいい場所を見つけたんですよ。
今がいちばん暖かいですよ、さあ行きましょう。
アシュトン「本当にこんなところにあるのかい?
チサト「なによ、私の情報が間違ってたのとでもいうの?
アシュトン「そ、そうは言ってないけど…
チサト「だいじょうぶよ。きっとこの奥に、あなたの呪いを解く方法があるわよ。
しかもギョロたちも助かる方法がね。
アシュトン「でも、もう1年も探してるんだよ。
あれだけ探しても見つからないんだから、きっともうダメだよ。
チサト「何を弱気になってるのよ。あなたはネガティブに物事を考えすぎるの。
世の中もっとポジティブに生きなきゃ、わかった?
アシュトン「チサトさんみたいに、ポジティブすぎるのもどうかと思うけど…
チサト「何か言った?
アシュトン「い、いや…なにも…
チサト「とにかく、もう少し奥に行ってみましょうよ。
諦めない限り、探し物はいつか見つかるわよ。
オペラ「あら、どうしたのレオン?
レオン「ちょっと考え事していたんだ。
オペラ「もしかして家が恋しくなったの?
レオン「違うよ、この前の冒険のコトを思い出してたんだよ。
オペラ「ふーん。そうね、あのときはいろいろなことがあったからね。
レオン「みんな、元気でやっているかな?
オペラ「ねえレオン、あなたエクスペルに帰りたいんじゃないの?
レオン「なんでそんなこと聞くの?
オペラ「だってときどき、そうやって寂しそうに宇宙を見上げているから…
レオン「確かに寂しくないっていったらウソになるよ。でも、ボクはこれでよかったと思ってる。
だって、オペラさんと一緒にいられるんだから。
オペラ「ふふふ…言っておくけど、私を口説こうなんて10年早いわね。
レオン「じゃああと10年…ううん、せめて5年待ってよ。
オペラ「そうね、そのくらいなら考えといてあげるわ。
レオン「ふ〜ん、どうやらこの奥が祭壇みたいだね。
エルネスト「そうだな。
しかし、まさかこんな辺境の惑星にこれほど大規模な遺跡があるとは思わなかった。
どうする?
遺跡の祭壇も発見したことだし、ひとまず帰って報告に戻るか?
レオン「ボクがなんて言ったって、どうせ奥に行くつもりなんでしょ?
だったら聞くだけムダだと思うけど?
エルネスト「違いない…
ノエル「あれっ!? どうしたんです、そんなところで?
レオン「それはこっちのセリフだよ。
せっかくボクがラクールの生物研究室の最高責任者に推薦してあげたっていうのに、それをけって、なにやってんのだ?
ノエル「はは…すみませんね。心遣いはありがたかったんですけど、1人で気楽にやるのが好きなもので。
レオン「ちぇっ!? わざわざ王様にまで頼んだっていうのにさ。
ノエル「ははは…レオンこそこんなところに来ていいんですか。
仕事が忙しいんでしょう?
レオン「そのコトなら問題ないよ。やめてきたから。
ノエル「えっ!?
レオン「この前の旅でわかったんだ。
ボクが一生懸命創っていたのは、所詮は人を傷つけるための道具なんだって…だからもうやめにしたんだ。
ねえ、もしよかったら、ここで働かせてくれないかな?
ノエルさんと一緒にさ。
ノエル「思ってるよりもずっと厳しい仕事ですよ。それでもいいんですか?
レオン「うん、だいじょうぶだよ。
ノエル「そうですか、それじゃ2人でがんばってみましょうか。
チサト「ちょっと! それってネーデの紋章の刻み方でしょ。
ネーデで得た知識を使ったらダメだってば。
レオン「えーっ! 使うくらいなら、いいじゃんか。別に問題があるわけじゃないんだからさぁ。
チサト「ダメーっ! キチンと直しなさい。
レオン「ちぇっ! ケチ…
チサト「ケチじゃないわよ! 前にも説明したでしょう…
レオン「わかってるよ、エクスペルよりもはるかに進んでるネーデの知識を使ったら、
バランスがメチャクチャになるっていうんでしょ。
チサト「そこまでわかってるのなら、どうしてやるのよ。
レオン「別にいいじゃん、このくらいだったら…
チサト「ダメったらダメっ! どんなに小さなコトでも例外は許さないからね。
レオン「うーっ、このままじゃ次の学会に間に合わないよぉ…
オペラ「キレイな場所ね。
エルネスト「気に入ったのか?
オペラ「ええ、エルったら、急にこんな未開惑星に着陸するんですもの。何かと思ったわ。
エルネスト「そうか、悪かったな。
オペラ「ちょ、ちょっとどこに行くつもりなのよ?
エルネスト「ん、ああ。
さっきこの星をスキャンしてみたんだが、この先に遺跡物らしき影が映ってたんだ。
もしかしたら、未知の遺跡かもしれない。
オペラ「ねえ、1つ聞きたいんだけど。
もしかして、そんなコト調べるためにわざわざこの星に着陸したの?
エルネスト「もちろん、そうだが?
オペラ「別にいいけどね。どうせそんなコトだろうとは思ってはいたけどね。
エルネスト「どういう意味だ!?
オペラ「なんでもないわよ。
エルネスト「ただいま。
オペラ「どうしたのよ、今回の発掘はもう少しかかる予定でしょう?
エルネスト「急いで作業を終わらせたんだよ。
あんまり待たれて、また追いかけてこられても困るからな…
オペラ「もう、エルったら!
そんなコトはしないわよ。だって、あなたに『ただいま』って言ってくれるようになったんですもの。
エルネスト「そうか…そうだな、ただいまオペラ
オペラ「あら、お帰りなさい。
どうしたの、こんな時間に。何があったの?
ノエル「まあ…その…いろいろと…
ははは…とまあ、こういうワケなんですよ。
ちょっとエサをあげただけなんですけど、どうも、なつかれちゃったみたいで…
オペラ「ちょっと、また!? これで何匹目だと思ってるのよ。
ノエル「はは…10匹目くらいですかね?
オペラ「あのねえ、これで17匹目よ、17匹目!
いくら私の家が広いとはいっても、これ以上は飼えないわよ。
まったくもう、しょうがないわね。これで最後だからね。
『ヒッパー』『シェーア』『ビスマルク』『ブルッヒャー』『エムデン』『グナイゼナウ』『シュペー』『ツェペリン』
『カルース』『ケルン』『ケニヒー』『ライプ』『リュッフォウ』『ニュル』『オーデフ』『シャルン』
ちょっといらっしゃい。
チサト「どうしたの、また舞踏会にでも行くの?
オペラ「まあね。チサトも一緒に来る?
チサト「冗談でしょ、あんな堅苦しいところはチョットね…
オペラ「でも、あなたが来るのを期待している男の人もたくさんいるのよ。
チサト「悪いけどパス。
そんな窮屈な服着たりしたら、息が詰まって死んじゃいそうだし。
オペラ「そう、残念ね…
チサト「ねえオペラ、前前から思ってたんだけどさぁ、よくそんな服着てられるわね。苦しくない?
オペラ「仕方ないわよ、一応これでも、名門ベクトラ家の当主なんですもの。
ガラじゃないけど、それなりの格好はしておかないとね。
チサト「でも、この麗しきオペラお嬢さまが、
派手な銃をブンブン振り回してたなんて、みんなはどんな顔するのかしらね?
オペラ「や、やめてよ。
あの時、無断で旅に出たせいで、タダでさえ監視の目が厳しくなってるのに…
チサト「はははは、だいじょうぶ。
この話はオフレコにしといてあげるからさ。
ノエル「ふわぁ、いつ来ても、すごいところですねえ。
エルネスト「そうか?
オレにとっては、星星の大地に眠る古代遺跡のほうが数倍魅力的だがな。
ノエル「う〜ん、たしかに。そうかもしれませんけどね。
エルネスト「自分たち以外の、あらゆる生き物の存在を拒絶する機械文明。
これがオレたち、外の人間がたどり着いた結論だよ。
ノエル「今回の学会に呼ばれたのは、エルネストさんの研究が認めれたからですよねね。
なのに、なんでそんなに不機嫌なんですか?
エルネスト「学会のヤツラは、会の前で口先を働かすことしかできないからな。
そんなヤツラに認められても、うれしくも何ともないぞ。
本来なら、こんなところには来たくもなかったがな。
チサト「どうやら、この奥が遺跡みたいね。
エルネスト「そうみたいだな。
しかし、まさかこんな未開の惑星にこれほど大規模な遺跡があるとは思わなかったな。
チサト「えへへっ、1番のりっ〜っ!
エルネスト「何やってる、危ないぞ!
チサト「だーいじょうぶよ、平気、平気っ!
うわ! うわっちゃちゃちゃ!
エルネスト「チサトーっ!!!
チサト「あーっ、ビックリした。死ぬかと思ったわ…
エルネスト「まったく、心配させないでくれ。気をつけるようにといっただろう。
チサト「てへへっ…ゴメン。もうしないから、そんなに怒んないでよ。
作業員A「確か前の発掘作業のときにも、そんなこと言ってなかったか?
作業員B「ああ…いつものことだよ。あそこまでいくと、ある意味ウチの発掘チームの名物だよ。
作業員A「しかしホントに、毎回毎回良く生きてると思うよ。
作業員B「運がいいだけじゃ片付けられんな。
エルネスト「おい! 何している、早くこっちに来い。
作業員A&B「は、はいっ! すぐ行きますっ!
ノエル「なんだか、生き残っちゃいましたね。
チサト「ええ、私たちだけがね…
ノエル「レナさんを含めたとしても、ネーデの生き残りは、もう3人だけになってしまったんですね。
チサト「そうね…新しい暮らしも悪くないけど、やっぱり、ときどきネーデでの暮らしが懐かしくなるわね。
ノエル「こんなコトなら、僕もみんなと一緒に逝けばよかったかな?
チサト「何言ってるのよ。ナール市長と約束したじゃない。
みんなのぶんも生きていくって…その約束を忘れたの?
ノエル「覚えてますよ、忘れるわけがないじゃないですか。
チサト「だったらそんな弱気なことでどうするの?
過去のことは思い出の中にしまっときましょうよ。
ときどき思い出してあげれば、それでいいのよ。
それよりも私たちは前を向いて歩きましょう。
ノエル「そうですね、ありがとうございますチサトさん。
なんか、元気が出たような気がしますよ。
チサト「よしっ、それでいいのよ。
数少ないネーデ人の生き残りとして胸を張って生きていきましょうね!
=複合エンディング=
クロード「みんな遅いな。
まさか、日付を間違えたなんてコトはないよな。
いいんだよなあ。確かに、今日のハズだけど…
クロード「みんな遅いよ。完全に遅刻だぞ。
レナ「ゴメンねクロード、先にみんなと会ったら、思わず話が弾んじゃって…
クロード「おいおい、僕だけが仲間はずれかい? ひどいなあ。
レナ「でも…考えてみたら、こうしてみんなが集まるのもずいぶんと久しぶりね。
クロード「本当だね。とにかく、みんな元気でなによりだよ。
レナ「はやく私の家に行きましょ。
みんな、話したいことがいっぱいあるでしょうから。